意見を求められたときや事実を確認されたとき、常に自信を持って答えられるわけではありませんよね。英語には、「絶対にそう思う」「たぶん」といった、『話し手が、述べる内容の真偽・可能性にどれぐらい確信を持っているか』という確信度を表す表現がたくさんあります。ここでは、副詞・助動詞・フレーズを使った様々な表現をご紹介します。
■ レベル別:確信度を伝える表現
確信度を表す表現を、「絶対にそう(100%)」から「絶対に違う(マイナス100%)」までの、6 つの確信度レベルに分けました。
(1)確信度: 100% (意見や事実に対して、絶対にそうだという確信を持っている) |
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- I'm sure that ...
- definitely
《副詞》
- surely
《副詞》
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- I'm sure that the economist will receive the Nobel prize.(あの経済学者は必ずノーベル賞をとると思う。)
- That girl definitely has a great musical potential. (絶対に、あの女の子はすごい音楽の才能を持っている。)
- Surely, you must be clear what goal you're going to reach in the presentation.(プレゼンでどんな目標を達成したいのかを、必ず明確にしておかなくてはいけない。)
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(2)確信度: 75% (意見や事実に対して、ある程度の自信を持ってそうだと言える) |
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- There's every chance that ...
- It's likely that ...
- be likely to do ...
- probably
《副詞》
- should
《助動詞》
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- There's every chance that we will meet the deadline.(たぶん締め切りには間に合うよ。)
- It's likely that our company will merge with that corporation.(私たちの会社はあの大会社と合併するだろう。)
- The defendant is likely to change his lawyers.(その被告人は弁護士を変えるだろう。)
- She is probably seeing nobody now. (彼女は今たぶん誰とも付き合ってないと思うよ。)
- Leo should come soon. (Leo はもうすぐ来るはずだよ。)
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(3)確信度: 25% (意見や事実に対して、あまり自信は持てない) |
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- may 《助動詞》
- might 《助動詞》
- could 《助動詞》
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- The professor may leave the office by now. (教授はもう帰ったかもしれない。)
- He might be the right man who I've been longing for. (彼が私の理想の人かもしれない。)
- It could happen to me. (それは私の身に起こるかもしれない。)
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(4)確信度: 0% (意見や事実に対して、よくわからないのでイエスともノーとも言えない) |
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- I'm not sure if...
- I don't know if...
- I have no idea if...
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- I'm not sure if the new medicine works as well as that one. (この新薬があの薬と同じくらい効き目があるかはよくわからない。)
- I don't know if he will come back this winter. (この冬に彼が帰省するかどうか知らない。)
- I have no idea if the company will hire new graduates this year.(この会社が今年は新卒を採用するのかどうかわからない。)
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(5) 確信度: マイナス75% (意見や事実に対して、ある程度の自信を持って、そうではないと言える) |
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- I don't think that ...
- I doubt if ...
- It's unlikely that ...
- be unlikely to do ...
- probably ... not ... 《副詞》
- should not
《助動詞》
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- I don't think that he meant to hurt me. (彼は私を傷つけるつもりじゃなかったと思う。)
- I doubt if she will make her words.(彼女が約束を守るとは思えない。)
- It's unlikely that they heard me wrong.(彼らが私の言ったことを聞き間違えたとは思えない。)
- The snow is unlikely to stop by tomorrow morning.(この雪が明日の朝までにやむとは思えない。)
- Probably the experiment won't succeed. (たぶん、実験は失敗すると思う。)
- They shouldn't come back by 7.(彼らは 7 時までに戻ってこないはずだ。)
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(6)確信度: マイナス100% (意見や事実に対して、絶対にそうではないという確信を持っている) |
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- There's no chance of ...
- I'm sure that ... not ...
- definitely ... not ... 《副詞》
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- There's no chance of my passing the bar.(絶対私は弁護士資格試験に失敗する。)
- I'm sure that he's not finished his paper.(彼は絶対にまだレポートを終わらせてないと思う。)
- I definitely won't be able to get home by 4.(4時までに家に帰るのは絶対無理だと思う。)
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例えば、「自動車免許の路上試験、受かりそう?」と『あなたの試験合格に対する確信度』を聞かれたとします。上記の表現を使って答えてみましょう。
- (1)【確信度 100%】:『準備は完璧』
- I'm sure that I will get the driver's license. I'm perfectly trained. (絶対、免許とれるよ。完璧に訓練したもん。)
- (2)【確信度 75%】:『そこそこ自信あります』
- There is every chance that I will pass the test. I spent considerable time for practice. (たぶん受かると思うよ。それなりに練習したし。)
- (3)【確信度 25%】:『運がよければいけるかも』
- I may pass the test, hopefully. (上手くいけば受かるかもね。)
- (4)【確信度 0%】:『当たるも八卦、当たらぬも八卦』
- I have no idea if I can pass the test. It depends on which road the examiner will choose. (どうかな。試験官がどの道を選ぶかによるよ。)
- (5)【確信度 マイナス75%】:『あの試験難しいし…』
- I'm unlikely to pass the test. The examiner is really tough. (たぶん受からないと思うよ。あの試験官、すごく厳しいから。)
- (6)【確信度 マイナス 100%】:『受かる気がしない』
- Definitely I won't pass the exam. I'm still afraid of driving on public roads. (絶対受かるわけないよ。まだ公道で運転するの怖いもの。)
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■ 確信度を示すフレーズに関する補足
(2)確信度 75% と(5)確信度マイナス 75% にある should は推量を表す前置詞です。should ((2)確信度 75%)は、動詞以下の内容を肯定する推量(「...であるはずだ」)を表現し、should not (shouldn't) ((5)確信度マイナス 75%)は、動詞以下の内容を否定する推量(「...でないはずだ」)を示します。
- 【肯定】The chef of the restaurant should be changed.(あのレストランのシェフは変わっているはずだ。)
- 【否定】The chef of the restaurant shouldn't be changed.(あのレストランのシェフは変わっていないはずだ。)
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(2)確信度 75% の There's every chance that ...、(6)確信度マイナス 100% の There's no chance of... に含まれる chance は、「機会」ではなく「...が起こる可能性」という意味です。no chance of... のフレーズで chance にかかる形容詞を good(良い)、little (少ししかない)、slight (少しの)などに置き換えると、確信の度合いを変化することができます。
- 【確信度 75%】There's a good chance of her survival.(彼女が生き延びる可能性は十分ある。)
- 【確信度 マイナス75%】There is little chance of his being promoted this year.(今年彼が昇進する見込みはほとんどない。)
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(1)確信度 100% と(6)確信度マイナス 100% にある definitely や probably といった副詞は、文章全体を修飾しているので(1)文の最初か(2)文の最後に置くのが一番簡単です。(3)文中(一般動詞の直前/be 動詞・助動詞の直後)でもかまいませんが、not などの否定語がつく場合、意味があいまいになりがちなので、(1)か(2)の位置がおすすめです。
- (1)文頭におく場合
- Definitely you need to see a doctor. (絶対に医者にかかるべきだよ。)
- (2)文尾におく場合
- You need to see a doctor, definitely. (絶対に医者にかかるべきだよ。)
- (3)文中におく場合
- 【一般動詞の直前】You definitely need to see a doctor. (絶対に医者にかかるべきだよ。)
- 【be動詞の直後】
You're definitely getting cold. (絶対に風邪をひきかけてるよ。)
- 【助動詞の直後】You should definitely stay in bed. (絶対にベッドで休んでいるべきだよ。)
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