【リーディング】読む速度をアップする(1)


すべての英語のテストにはリーディングセクションがあり、そこで用意されているリーディングには制限時間があります。回答や確認に時間をかけるためには、リーディングのスピードをいかにあげられるか、が鍵になります。TOEIC や TOEFL を受験される方にお勧めなのが、Timed Reading というリーディングの練習法です。


■ Timed Reading とは?



Timed Reading とは、読んで字のごとく「時間を計っておこなうリーディング」です。ただ時間をはかるだけ?と思われるかもしれませんが、漠然と読むよりも時間制限があるほうが、実は集中力もあがります。時間を意識することで、リーディング力の確認や目標ができますから、勉強のモチベーションにもなるはずです。

一般的に、読む速度の目安とはどれくらいなのでしょうか?以下の表は、非ネイティブの読むスピードの目安を表しています。読むスピードは、Word Per Minute (WPM)、つまり 1 分間に読んだ単語の数で示します。

速い 300+ WPM
普通 250 WPM
遅い 150 WPM

この表の 「速い」レベルは、大体ネイティブ並みの速さに相当します。

TOEFL のテストでは、リーディング時間 60 分の間に 700 Words 前後の文章を三つ読み、40 問程度の設問をこなさなくてはなりません(※)。もし、読むスピードが「遅い」レベルの 150 WPM 程度だったら、三つの文章を読むのに 14 分かかってしまいます。この場合、残りの時間で 40 問をこなすには、一問あたり約 1 分で解答しなくてはなりません。ところが、読むスピードが「速い」レベルの 300 WPM なら、文章を読むのに必要な時間はたった 7 分で、一問あたりに使える時間が 30 秒も増えます。

ただし、「速く読む」ことを目標にするにしても、読むスピード(Reading Rate)だけではなく、理解(Comprehension)が伴っていなくては意味がありません。Timed Reading では、テキストを効率よく理解するテクニックを磨くことも重要です。読みながら大切なポイントを押さえられれば、文章の全体像が把握できます。

(※) TOEFL のリーディングのテスト時間や設問数は、受けるテストによって違います。これは、リーディングセクションに実験用の設問が追加されていることがあるためです。



■ Timed Reading のやり方



まず、Timed Reading に使うテキストを選びましょう。テキストは、300-700 words 程度のものを選んでください。また、自分がすらすら読めるより少し上のレベルのものを探しましょう。(次のセクションで、いくつかテキストをご紹介します。)

時間を計るためのストップウォッチを用意してください。インターネット上にはストップウォッチのフリーソフトを公開しているサイトもあります。(インターネット上で使えるストップウォッチ

テキストとストップウォッチを用意したら、Timed Reading の準備完了です。

(1) ストップウォッチで時間を計りながら、テキストを読みましょう。集中できる静かな場所でやるほうがいいです。

(2) 読み終わったら、テキストの内容を思い出してみてください。テキストの主題(Main Idea)は何でしたか?主題のほかに重要な点は何でしたか?

(3) もし時間とやる気に余裕があれば、テキストの内容を要約してみましょう。要約といっても、複雑な文章を書く必要はありません。要は「その話をまったく知らない人が見れば、話の内容がつかめる」程度のメモを書くつもりでやりましょう。主題(Main Idea)を最初に述べ、続けてほかの重要なポイント(出来事)だけを簡潔に書きます。

たとえば、このテキストを要約してみると、以下のようになります。

This story is about two sisters, Mrs Wilson and Mrs Smith, and Mrs Smith's dead cat. One day Mrs Wilson visited her sister and found that Mrs Smith was very sad because her cat had died. Mrs. Wilson took the cat to her home, promising to bury the cat in her garden. But on the way back home, Mrs Wilson left the cat body when she got off the bus.

(4) 最後に、テキストの単語数を数えて、単語数で読むのにかかった時間(分)を割り、WPM を計算してください。できれば記録をつけて、定期的にやるといいでしょう。



■ Timed Reading に使えるテキスト



テキストは、300-700 文字程度のものを探してください。テキストの難易度は、すらすら読めて気持ちいい、から少し上のレベルを選んでください。たとえば、今英検の 2 級を持っているなら、準 1 級に使われているようなテキストを選んで見ましょう。TOEFL などのテスト用のテキストがあれば、それもいいと思います。

以下に、お勧めのテキストをあげました。

速読速聴・英単語 Basic 2200
中学校から高校の初級レベルをカバーしています。テキストの内容が日常に関することなので、比較的読みやすいと思います。
速読速聴・英単語 Advanced 1000 ver.2
基本は単語集として作られていますが、リーディングのテキストとしてもよくできています。私は、大学受験時代に愛用していました。内容は、社会問題などを扱っているので少し難しめの上級レベルです。

また、400 Words 程度のテキストが読めるウェブサイトもあります。

www.ESLhome.org - Reading (英語)
英語学習者向けのサイトの中の、リーディングのセクションです。初級から中級レベルのテキストがあります。理解をチェックするテストがあります。テキストの内容は、ページ下にいくほど難しくなります。
English Works! - Reading Exercises (英語)
英語学習者向けのサイトの中の、リーディングのセクションです。中級レベルのテキストがあります。理解をチェックするテストと、ボキャブラリーのテストがついています。
Houghton Mifflin - E-Learning Companion - Timed Reading (英語)
Houghton Mifflin - Reading Matters - Timed Reading (英語)
Houghton Mifflin という教科書の会社のホームページです。中上級レベルの Timed Reading 用のテキストが用意されています。なんとストップウォッチつきです。

次回は、Timed Reading の際に使える、速く読み、かつ内容を理解するためのテクニックをご紹介します。




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このページは、Rickoが2008年1月18日 23:00に書いたブログ記事です。

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