【発音】母音の概要と各母音解説へのインデックス


この記事は「母音」についてのまとめです。母音の概要について解説し、最後に各母音の解説記事へのインデックスを掲載しています。(※ 母音の解説記事へは更新しだいリンクを張る予定です。)

■ 英語の母音の特徴とは?
■ 母音と子音はなにが違うの?
■ 母音の種類はどのように分類されるの?
■ 英語の母音一覧(各母音解説へのインデックス)



■ 英語の母音の特徴とは?



英語の母音は、なんと 16種類もあります。5種類しかない日本語を母語にする英語学習者にとっては、母音はスピーキング・リスニング上のつまづきの大きな原因となります。日本人にとっては も同じ「ア」に聞こえるために "run" と "ran" が聞き分けられなかったり、また逆に、これらを区別して発音できないがために、正しく聞き取ってもらうことができないということがしばしば起こります。

英語の母音は、大きく短母音二重母音に分けられます。短母音(short vowel)は、日本語の母音の「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」のように一音で発音される母音です。一方、二重母音(diphthong)はこれらの短母音を組み合わせ、二音がセットの一つの母音です。たとえば、wait に含まれる母音 は、二つの連続する母音ではなく、一つの母音(二重母音)として扱われます。なお、英語の二重母音は long vowel とも言われますが、いわゆる日本語の長母音とは違いますので注意してください。

あいまい母音(schwa)と呼ばれる特殊な母音(発音記号は )があるのも、英語の母音の特徴です。このあいまい母音は、英語のストレス(アクセント)のないシラブルの母音(ただし、二重母音を除く)の音になり、「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」のどの音にも聞こえるという、「あいまいな」母音です。この母音は、ストレス(アクセント)の位置と密接に関係しているため、日本語にはない英語の母音の特徴といえます。(あいまい母音については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。)



■ 母音と子音はなにが違うの?



母音は言語の音の一番原始的な単位ですが、同じレベルの単位で母音に対応する音に子音があります。母音と子音の違いは、主に「発音方法」、「音の響き」、「シラブル(音節)」の三つに現れます。

  子音 母音
発音方法 唇・舌・喉などで息の流れをさえぎることで発音する 基本的に息はさえぎられない。口内のどこで発音するかで母音の種類が変わる
音の響き 響きが小さい 響きが大きい
シラブル(音節) 基本的に音節の中心にはならない 音節の中心となる

母音は、子音と違って口内で息の妨げとなるものがほとんどない状態で発音されます。母音は、発音時の舌の位置、また唇などの緊張の度合いによって区別されます。その結果、母音は子音に比べて、より音の響きの大きい(つまり、相手によく聞こえる)音となります

また、母音と子音はシラブル(音節)を構成する要素ですが、母音がシラブルの核となるのに対し、子音は母音の前後を取り巻く周辺的な要素となります。シラブルが琵琶の実なら、母音は種、子音は果肉の部分です。なお、シラブルは母音のみでも成立しますが、子音だけでは基本的にはシラブルにはなりません。(シラブルについて詳しくは、こちらの記事を参照してください。)



■ 母音の種類はどのように分類されるの?



英語の母音は、(1) 舌の高さ(2) 舌の位置(3) 口の筋肉の緊張(4) 唇の丸め具合、という四つのポイントから分類されます。

(1) 舌の高さ

舌の高さとは、発音時に「舌がどの高さにあるか」を示します。舌の高さには、「高(High)」「中(Mid)」「低(Low)」の三種類があります。

(2) 舌の位置

舌の位置とは、発音時に「舌が口内のどの位置(前方/後方)にあるか」を示します。舌の位置には「前(Front)」「中(Central)」「後(Back)」の三種類があります。

(3) 口の筋肉の緊張

口の筋肉の緊張とは、発音時に「口(唇・顎など)の筋肉が緊張しているか」を示します。口の筋肉の緊張には、「緊張(Tense)」と「緩(Lax)」の二種類があります。

(4) 唇の丸め具合

唇の丸め具合とは、発音時に「唇が丸まっている(すぼめられている)か」を示します。


これらの四つのポイントの関係は、以下のような表で表すことができます。縦が (1) 舌の高さで、横が (2) 舌の位置です。(3) 口の筋肉の緊張は、(1) 舌の高さが高(High)または中(Mid)の場合のみ、適用されます。(4) 唇の丸め具合は、(1) 舌の高さが高(High)または中(Mid)かつ (2) 舌の位置が後(Back)である場合のみ、丸める(Rounded)となります。

この表を覚える必要はまったくありません。一つずつ母音を見ていく際に、四つのポイントを確認することで、より発音のコツがつかみやすくなる、そのためのヒントととらえてください。ここでは、このような四つのポイントがある、ということだけ理解していただければ結構です。

 
(Front)

(Central)

(Back)

(High)
緊張
(Tense)
唇を丸めない
(Unrounded)
唇を丸めない
(Unrounded)
唇を丸める
(Rounded)

(Lax)
唇を丸めない
(Unrounded)
唇を丸めない
(Unrounded)
唇を丸める
(Rounded)

(Mid)
緊張
(Tense)
唇を丸めない
(Unrounded)
唇を丸めない
(Unrounded)
唇を丸める
(Rounded)

(Lax)
唇を丸めない
(Unrounded)
唇を丸めない
(Unrounded)
唇を丸める
(Rounded)

(Low)
唇を丸めない
(Unrounded)
唇を丸めない
(Unrounded)


■ 英語の母音一覧(各母音解説へのインデックス)


以下は、英語の 16 ある母音の一覧です。前セクションでご紹介した母音の分類方法に従って、表に分類しています。リンクから各母音の解説ページに飛ぶことができます。各発音記号の下にある単語のイタリック文字が、その発音記号の示す子音に該当しています。

(※ 母音の解説ページはこれから更新します。更新しだい、順次リンクをアップデートする予定です。)


 
(Front)

(Central)

(Back)

(High)
緊張
(Tense)

beat
 
boot

(Lax)

bit
 
book

(Mid)
緊張
(Tense)

bait

about

bird

boat

(Lax)

bet

but

boy

bought

(Low)

bat

buy

bound

pot



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このページは、Rickoが2008年9月17日 23:00に書いたブログ記事です。

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