【発音】[a] for but


for but

 
短母音/二重母音 短母音
舌の高さ 中(Mid)
舌の位置 中(Center)
口の筋肉の緊張 緩(Lax)
唇の丸め 丸めない(Unrounded)

※ 母音の発音の概要、および分類の用語については、【発音】母音の概要と各母音解説へのインデックスをご覧ください。


■ 発音の解説



日本語の「ア」に該当する(というか日本人にはそう聞こえる)英語の母音は、4、5種類あります。その中でも は、最も明るく短い、単純な音です。何かをふと思い出したときに、「アッ」と思わずあげる声 に近いです。

の音は、唇には力をいれず口をぽかんと開けて、舌の真ん中あたりに転がすような感じで、短く「ア」と発音します。舌の位置は、口内の高すぎもせず、低すぎもせず、ちょうど真ん中くらいです。

の鍵は、その短さ明るさです。普段あまり意識することはないですが、英語の母音はそれぞれ長さが違います。同じ「ア」系の母音の中では、 はダントツに短い音です。また、口の中間で発する音なので、篭らないハッキリとした明るい音になります。



のスペリングパターン



の母音は色んなスペルで表されますが、比較的多いのが「1シラブルの単語の中で "u" を と読む」パターンです。 (例:put、hug、fun、sun)

ただし、不思議なことにこれらに「サイレント E」がついた場合は、"u" は ではなく と読まれます。これは、「サイレント E がつくと直前の短母音は二重母音になる」という法則によるものです。アメリカの小学校で習うフォニックスでは、もっとも単純な法則の一つとして "Silent E makes a vowel long." と教えられています。(詳しくは、サイレント E の法則をご覧ください。)

サイレント E なし サイレント E あり
cut
(...を切る)
cute
(可愛らしい)
hug
(...を抱きしめる)
huge
(巨大な)
cub
(熊・狐・ライオンなどの子供)
cube
(立方体)

2シラブル以上の単語でも、アクセントのある "u" は と読まれるものが比較的多いです。これ以外には、数限りないバラエティがあり、パターン化するのは少し難しくなります。次の練習問題の単語での のスペルを見て確認してください。



■ 練習問題



の発音になれたら、 を含む単語で練習してみましょう。

  1. cut (...を切る)
  2. shut (...を閉める)
  3. luck (幸運)
  4. duck (アヒル)
  5. fun (楽しみ)
  6. one (ひとつの)
  7. hug (...を抱きしめる)
  8. mugger (強盗)
  9. rusty (さびついた)
  10. blood (血液)
  11. tough (強い、困難な)
  12. judge (...を判断する)
  13. lullaby (子守唄)
  14. crunch (...を噛み砕く)
  15. plump (ぽっちゃりした)
  16. suddenly  (突然)

単語での練習にも慣れたら、 を含む早口言葉(tongue twister)にも挑戦してみてください。

  1. A skunk sat on a stump and thunk the stump stunk,
    but the stump thunk the skunk stunk.
    ※ skunk (スカンク)、stump (木の切り株)、thunk (ドスッと音を立てる)、stunk(stink (臭う)の過去形)



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コメント(1)

Toshimi Minoura :

日本語の話せる米国人に、 「竹」 の「あ」だと教えてもらいました。



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このページは、Rickoが2008年9月20日 00:00に書いたブログ記事です。

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