【発音】音読のススメ (2) |
音読のススメ (2) |
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■ 音読する際のポイント
まず大事なのは、その音読でどのレベルを目指すか、ということを意識しておくことだと思います。 ただ漫然と読んでいるのでは、たとえ声に出していても、脳を働かせていないので記憶に残りません。 (教育心理学では、何かを学習するためには「そのことに注意を払っている」ということが前提条件である、とされています。)
ここでいうレベルには、主に以下の3つの段階があります。
- 単語の発音・アクセントに気をつける
- 内容を理解しながら読む
- 内容を理解しつつ、センテンス全体のイントネーション・リズムに気を配る
■ (1) 単語の発音・アクセントに気をつける
(1)の段階では、一語一語をくっきりはっきり発音するようにしましょう。 子音は全ての息の音が聞こえるくらい、口は日本語をしゃべるときの2倍くらいパクパクさせます。 実は、各単語をはっきり発音すると、スピーキング全体の英語らしさはかなり失われてしまうのですが、この段階では気にしなくても大丈夫です。
特に注意したいのは、各単語のアクセントの位置です。アメリカで英語にどっぷりつかって初めて痛感したことのひとつは、「発音は完全じゃなくても何とか通じるけど、アクセントが間違っているとぜんぜんだめなのね」ということ。 極端な例ですが、日本語でいきなり「おかあさん」を、
というイントネーションで発音されたら、「今なんて?」ってなりますよね。 1週間に1回でいいので、面倒でも辞書を引いてアクセントを確認してみてください。 数をこなすうちに、アクセントの法則のようなものもなんとなくわかってきます。
■ (2) 内容を理解しながら読む
次に、(2)の段階では文章の理解を心がけてみましょう。 音読をすると、目が頭から文章を追っていくので、自然な英語の流れで英文を読みこなす練習ができます。
かなり音読のスピードは落ちると思いますが、「これからどうなる?」「どうして?」と先を予測したりしながら読むことが理解を助けてくれます。 「この文章は何について書いてあるんだろう」「この作者は?に賛成、反対?」「どうしてこの登場人物は?と思ったんだろう」 など、たくさんの質問が頭の中にあると、先で出会ったその答えの文章がすんなり頭の中に入ってきますよ。
また自分の理解を確認するために、たまにストップしてみるのも大事だと思います。 「?の名前はなんだっけ?」「?の例としては何が挙がっていたっけ?」という質問を自分にしてみると、 案外思い出せなかったりします。
■ (3) 内容を理解しつつ、センテンス全体のイントネーション・リズムに気を配る
(3) の段階では、更にイントネーションやリズムにも気を配ってみます。 この二つは、スピーチが「英語らしく」なるための重要な鍵です。 これらについては、ちょっと長くなってしまうので、詳しい説明は別の機会に持ち越させてください。
もし音読する本に朗読のテープやCD ヘッドフォン がついているなら、ぜひ利用してみてください。 テープを適当な節で停止し、できるだけ同じようなリズムで復唱する、を繰り返して、 カラダにたたきこむのは英語のリズム感を身につけるのに有効なやり方だと思います。 (ただし、内容を理解できていることが前提です。)
■ その他のティップス
テープレコーダーまたはICレコーダーはお持ちですか? 「録音して後で聞く」のは、客観的に自分のスピーキングを見直せる貴重なチャンスです。 自分の声を聞くのってすごく恥ずかしいですよね。 たぶん誰が試しても、初めは聞きなおし開始15秒くらいで、永久に耳を塞ぎたくなること請け合いです。 でも、そこを乗り切って何とか頑張ってみてください。 自分の弱点を発見して次に生かせる、上達を実感してモチベーションをあげられる、という効果は、まさに「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」です。 私の夫は、ICレコーダーで朗読の録音を実践中。最初のうちこそ凹んでいましたが、客観的に違いを実感できたときには、「やっぱり役にたつ」と感心していました。
それから最後に、音読の最も難しい部分…「継続」について。忙しい大人には、これが常にネックになるんですよね。 また明日、 と思ってるうちにやらなくなってしまう。 志を同じくするご家族やお友達がいるなら、ペアリーディングがいい方法だと思います。 お互いにプレッシャーを掛け合って、週に1度ほど読みあいっこ。 読んでないほうも、リスニングの練習にもなるから一石二鳥ですよ。 リスニングは、ネイティブ相手ではなくても上達しますから。
英語を勉強している小さなお子さんがいるなら、絵のたくさんついたきれいな絵本の読み聞かせをして、英語の幼児教育を一緒にしてしまうこともできるかもしれません。 また、英会話学校に通っていらっしゃったりするなら、先生に短い朗読をたまに聞いてもらってアドバイスをもらうことでも、 モチベーションの維持につなげられるかもしれませんね。
自分に甘い私のような人間は、「それ以外にやることがないときにやる」という方法でそこそこ続けてます。 例えば、トイレの中とか…。
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