【発音】音読のススメ (1)


音読のススメ (1)




■ 聞き取れる英語の発音のために


英語を聞き手に理解してもらえるように発音するためには、最低限二つのことが必要です。

  1. 音を正しく発音することができる(発音の正しい知識を持っている+発音する筋肉がある)
  2. アクセントを正しい位置に置いて発音することができる

(1) 音を正しく発音することができる

英語の発音は日本語にはない音、別の音と紛らわしい音などがたくさんありますよね。 特に、母音には難敵が多いです。

正しい発音の知識だけでなく、口に発音をするための筋肉がちゃんと発達していることも必要です。 産まれたばかりの赤ちゃんはまっさらで、どんな音でも身につける柔軟性がありますが、 10年もたつと口の中の使っていない筋肉は衰えてしまって、母語以外の言語をスムーズに発音するためには、口を筋トレしてやらなくてはなりません。

(2) アクセントを正しい位置に置いて発音することができる

発音のかげに隠れて軽視されがちですが、聞き手に理解してもらう、という目的においては実は発音よりも重要なのがアクセント。 正確なアクセントを知っていること、アクセントのつけ方を身に着けていることが大切です。


さて、単語帳で練習している間は、ゆっくり発音記号を見ながらアクセントに気をつけて発音すればいいですが (もちろんそれが大事なのですが)、実際の会話ではいちいち気を使ってられません。 発音もアクセントも「自動的に」口から出てこないと、会話の流れからおいていかれてしまいますよね。


■ 音読のススメ


では、英語を「自動的に」できるようになるためには、どうすればいいのでしょうか。 ヒントは、小学生のときに覚えた「掛け算の九九」。そう、九九を「ににんがし」「にさんがろく」と唱えたように、英語の発音もひたすら反復練習が必要なんです。

発音に限らず、スピーキング力の向上には「話している時間の長さ」がとても大事です。 英語の「単体の音」、「語句と語句のつながり」、「文章全体のイントネーション」は、日本語とは全く違いますよね。 実際の文章をたくさん読み上げることで、次第に口や脳が異質な音に慣れ、スムーズに発音できるようになります。

学校で教わる英語が、読み・書きに偏っているのは、皆さんも経験されてきたとおり。 それを補うために通う英会話学校でも、週に1回2時間ほどのクラス、しかもグループレッスンならなおさら、「自分が英語をしゃべっている」時間が実際どれくらいあるでしょうか?

そこで、英語をしゃべる練習時間を増やすためおすすめしたいのが、「1日5分の音読」です。 読みもののジャンルは問いませんが、ご自分が読んでいて楽しい、そして内容が理解できるレベルのものがいいと思います。

音読を続けて行うことで、

  1. 自分が「発音できない音」を発見することができる
  2. 英語の音を発するための筋肉を鍛えることができる
  3. アクセントのためのリズムに慣れることができる

ようになるだけではなく、

  1. 英語を「アタマから」理解する練習ができる

という読解力向上の効果もあります。

一日5分、読んで楽しい子供用のお話や詩を声に出して、読んでみてください。最初はつっかえながらでも、慣れてくればだんだんとスムーズにできるようになって楽しくなりますよ。

音読を行う際に気をつけるポイントなどは、『音読のススメ(2)』 に続きます。




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このページは、Rickoが2007年11月13日 00:10に書いたブログ記事です。

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