【単語】#9: benefit |
benefit |
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<<名詞>> benefit to ..., benefit of/from ...
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■ benefit の解説
benefit は、ラテン語 benefactum (よい行い)という言葉からできました。名詞の benefit は、「よい行い」によって授けられた「助け」や「利益」、「恩恵」を意味しています。benefit に続く前置詞 of または from は、「助け」や「利益」を与えてくれる人やものを表します。また、前置詞 to は、「助け」や「利益」を受けている人やものを示します。
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現代的な用法として、政府や会社から与えられる「福祉」や「福利厚生」、「給付金」などがあります。映画 "Erin Brockovich"; (邦題: エリン・ブロコビッチ)には、Julia Roberts 扮する Erin が、雇用契約の交渉で "With benefit." と条件をつけるシーンがあります。この benefit は fringe benefit ともいい、給料に加えてお金以外の形で被雇用者に支給される「付加給付」のことです。fringe benefit にはたとえば、健康保険(※)、生命保険、自社株などがあります。
(※) アメリカには、日本のような国がサポートする健康保険がありません。自分で選んだ民間の保険に入ります。
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動詞としての benefit には、他動詞と自動詞の用法があります。他動詞の benefit は、「...にとって、よい行いをする」→「...を助ける」「...に利益をもたらす」「...の役に立つ」という意味です。
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自動詞の benefit は、その主語が「よい行いを受ける」→「助けられる」「利益を得る」という意味です。前置詞 from または by で、助けや利益を与えてくれる人やものを示します。
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benefit の語源 benefactum は、カソリックの教えにかかわる言葉で、派生した benefit 以外の単語もすべて、「キリスト教的に人間として正しい、よい行い」に関連しています。(例: benefaction (慈善), beneficent (親切な)) そうそう、法王ベネディクト16世(Benedict XVI)の名前も、benefactum に関連しているのではないでしょうか。Benedict はこれまでに 15 人の法王や聖人に名づけられた、カソリックの聖職者にはポピュラーな名前だそうです。
■ 練習問題
benefit を使って以下の文章を英訳してみましょう。回答例は、プルダウンメニューをクリックしてご覧ください。
(1) 中国の経済成長は、日本の利益にもなるだろう。(「経済成長」= economic growth)
(2) 英語の文法を学ぶことは、ライティングをする際に役にたちます。
(3) 政治家は国民の利益だけを考えて働いてほしい。(「国民」= citizens, 「...のために」= for benefit to...)
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