【発音(応用)】ストレスの法則(1)《ストレスこそ発音の鍵》


オーラルコミュニケーションの前提は、正しい発音です。子音・母音の音がその基礎であるのは言うまでもありません。しかし、全ての子音と母音をマスターしさえすれば、英語の発音は完璧、というわけでもありません。理解し、理解されるためには、実は個々の発音の完成度より、重要なことがあるのです。

それは、英単語に含まれる音の強弱、ストレス(※)です。

子音・母音が完璧でも、ストレスが正しくなければ相手にはなかなか伝わりません。逆に、発音はジャパニーズイングリッシュでも、ストレスがしっかりできていれば、きちんと聞き取ってもらえます。(詳しくは、こちらの記事をご覧ください。)

今回から、英単語のシラブル数ごとのストレスの法則について解説していきます。なお、ストレスについて学ぶには、英単語のシラブル(音節)を理解していることが前提になります。シラブルについては、こちらの記事をご覧ください。


※ 単語のストレス(Stress)は、アクセント(Accent)と呼ばれることもありますが、アクセントには「訛り」という意味もあるので、このサイトでは「ストレス」で統一しています。



■ 英語のストレスとは?



ひとつの英単語には、一つ以上のシラブル(音節)が含まれています。そして、2シラブル以上の単語の場合、シラブルはひとつのストレス(stressed)のかかるシラブルと、それ以外のストレスのかからない(unstressed)シラブルに分類されます。

たとえば、president (大統領)という単語は、president という三つのシラブルから成り立っています。辞書を引くと、一番目のシラブル pre にストレスの記号がついているはずです。つまり、pre (ストレスありsi(ストレスなしdent(ストレスなしのように、pre にだけストレスがかかり、残りの二つのシラブルはストレスなしとなります。


ストレスのかかるシラブルと、かからないシラブルの違いを表現するのは、(1) 長さ、(2) ピッチ、(3) 大きさ、の三つの要素です。

  (1) 長さ (2) ピッチ (3) 大きさ
ストレスがあるシラブル
(stressed syllable)
長い 高い 大きい
ストレスがないシラブル
(unstressed syllable)
短い 低い 小さい

この三つの中で特に気をつけるべきなのは、(1) 長さです。日本語と英語のリズム感の違いには、主にこの「長さ」がかかわっています。

日本語は、全てのシラブル(音節)の長さが一定の言語です。外国人にとって日本語は、「タ・タ・タ・タ・タ・タ」とマシンガンのような音に聞こえるといいます。一つの音がほぼ同じ長さで連続して聞こえるということです。

一方、英語のシラブル(音節)の長さは、ストレスのある・なしによって変わります。ストレスのあるシラブルはより長く、そうでないシラブルはより短く発音されます。したがって、英語の音は「ター・タ・タ」とか「タ・ター・タタ」のように、のようなリズムになります。


(2) ピッチは、音の高さのことです。(イントネーション、ともいうこともあります。)ピッチは、私たち日本語母語者にとってはそれほど難しくありません。日本語の発音においては、このピッチが大切な要素の一つです。たとえば、「あめ」の発音。「あめ」の「あ」が高ければ「雨」、どちらの音も同じ高さなら「飴」と違う意味になります。英語の発音では、上記の表の通り、ストレスのあるシラブルが高く、それ以外のシラブルはやや低めになります。


(3) 大きさは、声のボリュームのことですが、他の二つに比べて重要度はやや下がります。ストレスのあるシラブルを意識しさえすれば、自然とボリュームはあがりますから、あまり気にしなくてもかまいません。

明日からは、シラブル数ごとのストレスのおき方の実践的コツをご紹介します。




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このページは、Rickoが2008年2月21日 03:00に書いたブログ記事です。

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