【発音】[r] for bird


for bird

 
短母音/二重母音 短母音
舌の高さ 中(Mid)
舌の位置 中(Center)
口の筋肉の緊張 緊張(Tense)
唇の丸め 丸めない(Unrounded)

※ 母音の発音の概要、および分類の用語については、【発音】母音の概要と各母音解説へのインデックスをご覧ください。


■ 発音の解説



は、母音としてはやや特殊な扱いになります。音声学的に見ると、 は純粋な母音ではなく、子音がシラブル化した (syllabic liquid) です。 は、他の子音に比べると音の響き(sonority)が大きいために、母音のようにシラブルの核として扱われることがあります。これが として母音の仲間に加えられているのです。(ちなみに、あいまい母音 と発音記号が似ているので注意してください。)

は、舌で口内の空間を狭くして喉の奥で発音されるために、こもった暗い感じの音になります。音の長さは、やや長めです。

発音の基本は、子音の (参照:[r] for rabbit) と同じで、舌を口の奥に向かって持ち上げる動きが鍵となっています。この「舌を持ち上げる」というのは、多くの日本人にはやや難しいのですが、それは の発音が日本語に存在しないために、舌を持ち上げる筋肉が衰えてしまっているからです。しかしこの衰えた筋肉も、ちょっと鍛えさえすればかならずうまく動くようになります。

そこでおすすめしているのが、歯ブラシをつかった舌の筋トレです。

まず、ご愛用の歯ブラシを用意してください。鏡の前で、口を「ア」の形に軽く開けます。舌を口の外に出して、歯ブラシのヘッドを舌の先から 1 センチほどのところに軽くのせます。口の中に歯ブラシとともに舌を戻し、そのまま「あー」と声を出してみてください。明るい母音の「ア」の音が出ていますね。(えづいてしまう方は、無理せず歯ブラシを浅めにのせてください。)

次に、歯ブラシのヘッドが上口蓋にあたるように、歯ブラシを舌の力で奥に押し上げてみてください。下あごは動かしてはいけません。動かすのは、舌の筋肉だけです。それでは、この状態で「あー」と声を出してみてください。舌を持ち上げる前の「あー」と比べてみると、持ち上げた後の方がこもった音がでているはずです。このこもった音が です。


鏡で舌の動きをチェックしてみましょう。もし、

  • 舌や歯ブラシが見えている。
  • 歯ブラシのヘッドが歯にあたっている。

というようなことがあったら、舌を持ち上げる位置が前すぎます。思い切って舌を動かして、奥に押し込むようにしてください。

舌を持ち上げる動きに慣れたら、歯ブラシなしでやってみましょう。歯ブラシを使わない場合は、舌は口の中のどこにも触れてはいけません。歯ブラシを使っていたときのように、舌を奥に持ち上げるようにしてください。舌の動きがよくわからなくなってしまったら、また歯ブラシを使って確認してみましょう。

この舌の動きに慣れるまでは、思い出したら練習するようにして、根気よく舌の筋トレを続けてください。一週間もすれば、必ず の発音が楽になります。

なお、 の音はアメリカ英語ではごく一般的な音ですが、イギリス英語ではほとんど聞かれません。イギリス英語では、 の巻き舌から生まれるこもった音の代わりに、あいまい母音 を伸ばしたような音として発音されます。

アメリカ英語 イギリス英語
turn turn
learn learn

以下のリンクから、アメリカ英語とイギリス英語の違いを聞き比べてみてください。("turn" "learn" の単語が続けて発音されます。)
《音声》turn/learn(アメリカ英語)
《音声》turn/learn (イギリス英語)


のスペリングパターン



は、「母音("a", "i", "u", "e", "o" など)+ "r" (次のシラブルの子音 の場合を除く)」のスペルによく現れます。ただし、"r" の前の母音が に含まれていない場合がありますので、辞書で確認してください。(例: car :このパターンについては、後日ご紹介します。)


■ 練習問題



の発音になれたら、 を含む単語で練習してみましょう。

  1. sir
    (《男性への呼びかけ》あなたさま)
  2. word
    (言葉)
  3. farmer
    (農場経営者)
  4. early
    (早く、早めに)
  5. harbor
    (港)
  6. journey
    (旅)
  7. waterfall
    (滝)
  8. murmur
    (つぶやく、ぶつぶつ不平を言う)
  9. nervous
    (神経の、神経質な)
  10. return
    (戻る、帰る)
  11. virtual
    (実質上の、事実上の)
  12. urban
    (都会の、都市の)
  13. turtle
    (カメ)
  14. wizard
    (魔法使い)

単語での練習にも慣れたら、 を含む早口言葉(tongue twister)にも挑戦してみてください。

  1. Lesser leather never weathered wetter weather better.



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コメント(4)

tantan :

いつもお世話になっています。
アメリカ英語とイギリス英語の音の違い早速聞き比べてみました。("turn" "learn" )
ところで今回もまた質問させて頂いてよろしいでしょうか。なんとなく分かっているようで、使い分けられない beneath, below, under の違いを教えてください。よろしくお願いします。

成田光彰 :

直接は関係がなくて申し訳ありませんが、間接的に関係がありますので投稿します。私は『つたない直訳から、こなれた翻訳へ』という本を個人的に出版しました。この本は本屋には置かれておらず、インターネット上の「ホンニナルブックストア」に出品されています。詳しくは、http://www.honninaru.com/web_order/publish/bookstore/ にアクセスしてみてください。分類の「教育」を選択すると、少し早く見つかるでしょう。

tantan :

まだupされていないところ、引き続き質問させていただきすみません。
しかもつまらない質問なのですが。。。
みかんの「ヘタ」ってstem? hull?それともどちらでもないのでしょうか。日本語ではみかんの「おへそ」のイメージがありますが(笑)。気になって仕方ないのでお願いします。

masa :

発音に悩んでいたのですが、ここのおかげでだいぶ発音が「らしく」なってきました。感謝します。



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このページは、Rickoが2008年10月28日 23:00に書いたブログ記事です。

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