【文法】仮定法(2) 《仮定法過去:be 動詞》 |
今回は、現在・未来の仮定法(仮定法過去)について、もう少し説明を付け加えたいと思います。(※ 現在・未来の仮定法(仮定法過去)の基本を こちらの記事 でご紹介していますので、まずご一読ください。)
■ 仮定法過去:if 節の be 動詞
現在・未来の仮定法(仮定法過去)とは、「もし」は「もし」でも、実現可能性の低い「想像」や「夢」を表すための特別な条件文である、と こちらの記事 でご説明しました。普通の条件文と区別するために、現在・未来の仮定法(仮定法過去)の if 節の動詞には過去形を使います。これは、助動詞や be 動詞を含むすべての動詞に共通の法則です。
ところが、この仮定法の if 節の動詞が be 動詞である場合に限っては、少し注意が必要です。以下の例文を見てください。
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I や Julia (she) に対応する be 動詞の過去形は通常 was のはずですよね。ところが、仮定法の if 節の be 動詞では、例文のように主語の人称に関係なく were を使います。以下の表で、if 節の be 動詞を確認してください。(赤字は、通常の過去形では was である be 動詞です。)
人称 | if 節 | 主節(条件の結果を示す節) | |
一人称 単数 |
if | I were the professor (もし僕がその教授だったら) |
I would give A for your paper. (君のレポートに A をつけるのになあ。) |
二人称 単数 |
if | you were asked out by Tom Cruise (もし Tom Cruise にデートに誘われたら) |
what would you say? (なんて答える?) |
三人称 単数 |
if | he weren't that stubborn (もし彼があんなに頑固じゃなかったら) |
I would like him more. (彼のこともっと好きなんだけど。) |
if | she were alive (もし彼女が生きていたら) |
how old would she be now? (今何歳なんだい?) |
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if | it were raining (もし雨が降っていたら) |
we wouldn't enjoy this BBQ party. (この BBQ パーティーはなかったね。) |
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一人称 複数 |
if | we were in Mexico (もし僕たちがメキシコにいるなら) |
we wouldn't suffer this chill. (この寒さに凍えることもないのに。) |
二人称 複数 |
if | you were US citizens (もしあなた方がアメリカ国民なら) |
who would you vote in the presidential election? (大統領選挙で誰に投票しますか?) |
三人称 複数 |
if | they were playing Rachmaninov instead of Beethoven (もし彼らがベートーベンではなくラフマニノフを演奏するなら) |
I would definitely buy the ticket. (絶対にチケットを買うのに。) |
■ 仮定法で「相手の立場に立って」みる
人にアドバイスするときは、自分を相手の立場に置き換えて考えてみると、効果的な助言ができるものですよね。先のセクションの例文にも登場した if I were you (もし私があなたなら) というフレーズを使えば、意見を押し付けがましくなく伝えられます。
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逆に、「相手に自分の立場に立ってもらう」ために、仮定法を使うこともあります。この場合は、if you were me (もしあなたが私なら)というフレーズで表現しましょう。
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こんな風にアドバイスを求めれば、より親身な回答が返ってくるかもしれませんね。これらのフレーズは会話によく登場するので、口からすっと出てくるようになるまで何度も繰り返して、暗記してしまうことをお勧めします。
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