【発音(応用)】ダーク L とライト L |
英語の子音 の発音は、単語の中に現れるときに、その発音に変化が起こる場合があります。今回は、そのような
の音のバリエーションについてご紹介します。(※
の基本の発音は、こちらの記事 でご紹介しています。)
■ のバリエーション:ダーク L と ライト L(クリア L)
まず、以下の単語のグループをそれぞれ発音してみてください。A、B グループとも、単語中に の発音を含んでいます。
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A グループとB グループの単語で、下線部の の発音時に何か違いを感じますか?おそらく、多くの方は「B グループのほうが発音しづらい」と思われるはずです。実は、Aグループは「
につづく音が母音」の単語ばかりであるのに対し、Bグループは「単語が
の音で終わる、または
につづく音が子音である」単語から成るグループです。
![英語の子音 [l]:ダーク L と ライト L (クリア L)](http://eigoriki.net/image_blog/20071225_2.jpg)
A グループの単語のように、 につづく音が母音である場合に発音される
は、基本の
の発音 「ライト L(Light L)」または「クリア L(Clear L)」と呼ばれるものです。基本の
は、舌が歯茎に接した状態で「うー」とうなってから、「L っ」と舌をはじくことで発音されます。(※ 詳しくは、こちらの記事 を参照してください。)
一方、B グループの単語のように、 の音で終わる場合や
につづく音が子音である場合の
は、「ダーク L(Dark L)」と呼ばれています。ダーク L も、舌を歯茎につけてうなるところまではライト L (クリア L)と同じです。しかしダーク L では、この状態から舌をすぐには離さず、離すときも勢いはいりません。また、ダーク L の後ろに子音がある場合は、舌を離さず歯茎につけた状態からそのまま続けて次の音に移ります。(ちなみに、口は「う」の形がやりやすいです。)
舌を離すときの勢いがほとんどないので、ダーク L では、「うー」という最初のうなりが音の中心になります。このため、ライト L (クリア L) が明るくはっきりとした音であるのに比べて、ダーク L はこもった曖昧な音となります。
ダーク L を含む単語での口の動きを、 all を例にとってみてみましょう。

a- | -ll |
(ダーク L) |
|
『舌を下に押し下げ、 唇を丸める』 |
『舌を歯茎につけて、うなる』 |
■ 練習
それでは、ダーク L を単語で練習してみましょう。まずは、 の音で終わる単語のダーク L です。
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ここでは、 の前に様々な母音の単語を用意しました。ゆっくりと発音して、母音から
への舌の移動を感じてみてください。(7) と (9)は「あいまい母音(schwa)」と呼ばれる「『あ』にも『い』にも『う』にも『え』にも聞こえる」という母音です。(一般的にアクセントのない母音は、すべてこのあいまい母音になります。詳しくは別記事でご紹介する予定です。)
続いては、 の後ろに子音が来る単語の ダーク L を練習してみましょう。
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このグループでもゆっくりと から子音へ移動して、ダーク L の舌・口の動きを意識してみてくださいね。
ダーク L の発音に慣れてきたら、tongue-twister (早口言葉)を練習してみてください。
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yelled や called の過去形の -ed の発音は なので、それぞれの単語の発音は
、
です。
、
とならないように、注意してください。(※ 動詞の過去形 -ed の発音は こちらの記事 でご紹介しています。)
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