【文法】It's 短縮形(4) 《短縮形のFAQ》 |
短縮形(1): 【文法】It's 短縮形(1)
短縮形(2): 【文法】It's 短縮形(2) 《助動詞+not》
短縮形(3): 【文法】It's 短縮形(3) 《代名詞/疑問詞/名詞+助動詞》
今回は、短縮形によくある疑問について答えています。
■ "he's" は "he is"? "he has"?
短縮形(3) でご紹介した「代名詞/疑問詞/名詞 + 助動詞」の短縮形のパターンでは、短縮前を二通りに解釈できる短縮形があります。
一つ目は、「'(アポストロフィー)s」がつく短縮形です。短縮前は、is あるいは、現在完了を現す has のどちらかです。
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二つ目は、「'(アポストロフィー)d」です。これは would あるいは過去完了の had です。
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短縮前がどちらになるのかは、ある程度文の構造から判断することができます。たとえば、一番上の例文の "He's the one ..." では、"He's" に続くのが "the one" と名詞句なので、この「's」は be 動詞の is であるとわかります。文の構造でわからなければ、文脈から判断します。
また、短縮形(3) では触れませんでしたが、be 動詞の過去形 was、were も短縮形になる場合があります。これらの短縮形は、それぞれ現在形の is、are の短縮形と同じになります。この場合は、文の構造もまったく同じなので、文脈のみを手がかりに時制をとらえなくてはなりません。聞き手や読み手に余計な解釈の負担をかけるだけなので、スピーキングやインフォーマルなライティングとしてもあまりお勧めできません。
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■ "it's" と "its"
it's と its 、どちらが it is の短縮形かすぐにわかりますか?この二つは、実はネイティブも混同してしまうほど、紛らわしい単語のペアです。it's についている「 ' (アポストロフィー) s」 は、名詞につくと Peter's (Peter の)のように所有を表すので、余計にややこしいんですよね。
it is の短縮形は、アポストロフィーつきの it's です。もう一方の its は、三人称単数の it の所有格です。名詞の前について、「その」というように所有を表す代名詞ですね。
どちらかわからなくなりそうになったら、他の代名詞の所有格を思い出してください。my、your、his、her、our、their、どれにもアポストロフィーは含まれていませんね。代名詞の所有格にはアポストロフィーは必要ありません。
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次回も、短縮形に関する疑問に答えます。次で短縮形シリーズはおしまいです。
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