【文法】It's 短縮形(5) 《続・短縮形のFAQ》 |
短縮形(1): 【文法】It's 短縮形(1)
短縮形(2): 【文法】It's 短縮形(2) 《助動詞+not》
短縮形(3): 【文法】It's 短縮形(3) 《代名詞/疑問詞/名詞+助動詞》
短縮形(4): 【文法】It's 短縮形(4) 《短縮形のFAQ》
今回も、短縮形によくある疑問について答えています。これで、短縮形シリーズはおしまいです。
■ "cannot" と "can't"
助動詞 can の否定形は、短縮形でもないのになぜか cannot と一語になります。これがライティングでも使われる、フォーマルなつづりです。他の助動詞のように can not と分けて書くのは、強調など特別な目的がある場合のみです。cannot を発音する際は、第二シラブルの not の部分にストレスをおきます。
短縮形の can't には、他の短縮形に比べて、発音が聞き取りにくいという問題があります。n't の は can の最後の と一緒になってしまうので、can と can't は、語尾に があるかないか、という一音の違いだけを頼りに聞き分けなくてはなりません。この聞き取りにくさはネイティブにも同様のようで、電話などでは "Are you saying, can or canNOT?" と聞き返さなければならないこともあるようです。
日本人はスピーキング時に語尾の子音を落としてしまいがちですので、can't の最後の は特にはっきり発音するように意識してください。
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■ "he isn't" と "he's not"
短縮形(2) と 短縮形(3) では、「助動詞 + not」と、「代名詞/疑問詞/名詞 + 助動詞」という短縮形のパターンについて、それぞれ説明しました。それでは、この二つとも起こる条件がそろっている場合、つまり「代名詞/疑問詞/名詞 + 助動詞 + not」となっている文章では、どちらのパターンを使って短縮すればいいのでしょうか?
He is not yet thinking about his futhre path.
(彼はまだ将来進むべき道についてまだ考えていない。)
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聞いておいてなんだと思われるでしょうが、答えは「どちらでもいい。」です。ネイティブも両方使いますし、地域や個人の好みもあるようです。(イギリスで地域差について調査した論文を見かけたことがあります。)
私個人は、He's not 派です。not の形がそのまま残るので、否定の気持ちが明確な感じがしますし、なにより相手が聞き取りやすいという利点があります。
最後に、くどいようですが、短縮形は決してフォーマルなライティング(例:大学のペーパー)では使わないでくださいね。使っていいのは、スピーキングとインフォーマルなライティング(例:友達への手紙)だけです。
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